スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--年--月--日 | スポンサー広告 | top

機械的表現技法

「ある意味では解離性同一障害とも言えなくもないけど、それとはちょっと違った独立性を兼ね備えている」
若者は自分を特異な存在と説明する。
「解離性同一障害は同じHDDに違う種類のOSをインストールしているようなものだけど、僕の場合は同じHDDに同じ種類のOSを多重インストールしているようなものなんだ」
「そのどれもが互いに干渉しないようになっていて、独立して稼動している」
「客観的には、どのOSが起動しているか見分けがつかないんだ」



また突拍子もなくイメージが浮かんできたので、それを文章化してみた。
ここでは「OS」を「人格」、「HDD」を「身体または記憶」に置き換える。

現実世界の出来事をコンピュータ用語に置き換えているだけだが、
それでだいぶ異なった所感を抱くようになる。

「頭のHDD」
「心臓の発電機」
「手足のインターフェース」
「眼球のセンサー」

機械的表現技法の奥深さを垣間見た瞬間である。

解離性同一性障害 - Wikipedia
オペレーティングシステム - Wikipedia

スポンサーサイト

2007年09月30日 | 創作 | comment 0件 | trackback 0件 | top

かごめかごめと神隠し

人を殺す上で最も優れている術(すべ)は、「呪い(まじない)」である。

かごめかごめ。
古来より親しまれてきた童謡。
唄の内容は幾重にも解釈でき、未だに正確な解釈は存在しない。

被害にあったのは、とある家庭の四姉妹。
三人(次女、三女、四女)は行方不明、一人(長女)は意識不明の重態。
まるで神隠しにでもあったかのようである。

長女は近くの病院に搬送されており、
今もベッドで眠っている。

主人公は、窓枠を隠すように配置された家具に違和感を覚える。

長女はブースターアンプとFMトランスミッターで友人に助けを求めている。
周辺住民の間でラジオに入った謎の叫び声が噂になる。

長女は宗教上の理由で携帯電話を持っていない。

助手は、野球のボールで窓ガラスを割る。

カーテンと家具で隠されていた空間に、
苦悶の表情を浮かべる三姉妹と、
狂気の表情を浮かべる長女の顔が浮かび上がる。

主人公は、食い扶持の少ないどこか冴えない女霊媒師。
助手は、口数の少ない純朴そうなスーツ姿の似合う青年。

町内会の集まりの前の夕食に毒(神経毒)が盛られている。
四姉妹は町内では知られた仲で、老若男女を問わず人気がある。

車のフロントガラスに映る幻影をタバコの煙で打ち払う。

移動は専ら助手のスポーツカー。

玄関に入る前から禍々しい邪気を感じる。
三人の失踪と一人の衰弱。

四姉妹は父親から性的虐待を受けていた疑いがある。
母親はそのことに気づいていながらも、見てみぬふりをしていた。
そして、常々そんな四姉妹に対して嫉妬を抱いていた。

婚姻の契りを交わした仲での夫の裏切りが、実の娘たちである事実。
未だに夫を愛している母親の恨みの矛先は、四姉妹に向けられる。
捻じ曲がった愛情の行く先には破滅が待っている。

最後、母親はかごめかごめの歌と共に、
長女の手によって地獄へと連れていかれる。

夜中、巡回に訪れた看護婦は、
長女の寝ていたベッドがもぬけの殻であることに気がつく。

パジャマ姿で町を徘徊する長女。
焦点が定まってなく、足元もふらついている。

母親を見つけると、人間のモノとは思えない速度で走り寄ってくる。

憑き物、悪魔に魅入られたモノ、呪い返し。

母親は四姉妹に呪いをかけた。
それによって三人は肉体と魂が消滅、一人は魂が消滅。

父親と母親は新興宗教の一派で、四姉妹も幼い頃から入信している。
宗教的倫理観の体現。



自分はたまに夢の中で長期モノの物語が展開される。
これは記憶に残っている範囲でその断片をかき集めたものである。
冷静に読み返すと意味の掴みにくいものではあるが、
情報を組み合わせて想像を膨らませるとなんとなく感じるものがある。

世に名を馳せている作家は、
日常生活の中でインスピレーションを得ている。
自分の場合はそれが夢の中で行われる。
別に作家になりたいというわけではないが、
興味深い体験には違いないので形に残しておこうと思う。

2007年09月17日 | 創作 | comment 0件 | trackback 0件 | top

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。